【狭窄症対策レシピ】「シトルリン」で血管をしなやかに!「スイカの皮」レシピでしびれ対策|カラダネ

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【狭窄症対策レシピ】「シトルリン」で血管をしなやかに!「スイカの皮」レシピでしびれ対策

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

これからだんだん暑くなって、スイカがおいしい季節がやってきます。

みなさんは、「スイカの皮」をどうしていますか?
もしかして、赤い実の部分だけを食べて処分していませんか?
実は、スイカの皮には血管を広げて足のしびれを防ぐのに役立つとされる成分がたくさん含まれています。

今回は、スイカの成分「シトルリン」について、またスイカの皮をおいしく食べられるレシピをご紹介します。スイカを丸ごとおいしく食べて、足のしびれの対策に役立てて、元気に夏を楽しみましょう!

スイカの成分「シトルリン」

「シトルリン」とは、スイカなどウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種です。では、なぜシトルリンが脊柱管狭窄症の人におすすめなのか?その秘密は、シトルリンに期待される「血管拡張作用」にあります。

シトルリンは体内に入ると、アルギニンというアミノ酸に変化し、再びシトルリンに戻るという化学反応を血管の中でくり返します。こうした化学反応によって、血管内では一酸化窒素(NO)が生成されます。

一酸化窒素には、血管壁の筋肉を柔軟にして血管を拡張し、血流をよくする働きがあります。そのため、一酸化窒素は「血管拡張物質」とも呼ばれます。

一方で、体内のシトルリンが不足すると、血管拡張物質である一酸化窒素の生成も減少すると考えられます。その結果、血管が硬くなって血流が滞ってしまい、体の冷えも招く可能性があるわけです。

シトルリンに期待できる効果

シトルリンが持つ血管拡張作用は、健康面でいろいろな働きが期待されています。

例えば、動脈硬化です。動脈硬化は血管が老化して硬くなり、血流が停滞している状態を指します。シトルリンは、血管を広げて血流を促すとされ、動脈硬化の予防・改善に役立つ可能性があります。

さらにシトルリンには、高血圧や体の冷え、むくみなどの悩みにもおすすめです。

そして、脊柱管狭窄症の症状の軽減にも、このシトルリンが役立つと考えられています。脊柱管狭窄症の患者さんの多くは、おなかや腰、ふくらはぎやすね、足先に強い冷えを訴える人がいます。また、冷えによって筋肉が緊張してしまい、足がつる「こむら返り」で悩む人もいます。

冷えやこむら返りの重大原因は、血流不足です。脊柱管狭窄症では、神経や血管が圧迫されているため、血流がスムーズに行き渡っていない可能性があります。そのため、体のいたるところで冷えの症状が現れるのです。

シトルリンは血管を拡張し、血流を促進するので、冷えやこむら返りにも役立つ可能性があります。

おいしく食べよう!スイカの皮レシピ

シトルリンを手軽に摂取できる食品の一つがスイカです。シトルリンはスイカの実だけでなく、皮に多く含まれていることがわかっています。シトルリンを効率的に摂取したければ、実だけでなく皮も食べるほうがいいでしょう。

「でもスイカの皮なんて、調理法がわからない」とお悩み方が多いのではないですか?

「脊柱管狭窄症ひろば」では、来週から、スイカの皮をおいしく食べるレシピを公開していきます!ぜひご期待ください。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

表紙vol.7.jpg
●脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾vol.7 2018年夏号

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http://wks.jp/publication/koshiraku/

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●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。

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