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【PLF体操(1/9)】腰痛学会で発表!腰椎の反りを防いで間欠性跛行を改善!

著者:運動器機能解剖学研究所代表・理学療法士 林典雄

運動療法で回復する人がたくさんいる

脊柱管狭窄症の代表的な症状に、少し歩くと痛みやしびれで歩けなくなる「間欠性跛行」があります。

一般に間欠性跛行の治療では、まず薬物療法が行われ、それでよくならない場合には、手術をすすめられることが多いものです。しかし、高齢を理由に手術を断られたり、逆に手術を拒否したりする患者さんが少なくありません。そのため、症状が改善せずにつらい思いをしている患者さんがたくさんいます。

そんな人にはぜひ「運動療法」を試してほしいと思います。運動療法には、病気・ケガ・老化によって衰えた体の働きを再び取り戻す確かな力があるからです。実際に私はこれまで、再起不能といわれた故障を克服して再び第一線で活躍できるようになったプロ野球選手や、脊柱管狭窄症でトイレにすら歩いていけなかったのに周辺の散歩ができるまでに回復した90代の男性など、驚くような回復をたくさん見てきました。

そこで今回は、間欠性跛行の改善に役立つ運動療法「PLF体操」を紹介します。

間欠性跛行の改善のカギは静脈にあった

みなさんはそもそも間欠性跛行がなぜ起こるのか知っていますか?

脊柱管狭窄症の患者さんは、脊柱管が狭くなってその中を通る神経が圧迫されています。すると、神経へ血液が流れにくくなり酸欠状態に陥って、痛み・しびれ・脱力感などの症状が現れてしまうのです。

では、なぜ神経が酸欠状態に陥ってしまうのでしょうか?実はその原因は「静脈」にあります。


静脈.jpg
上の図は、脊柱管の中の静脈の図です。ふつう、神経に酸素と栄養を届けた血液は、硬膜内から硬膜外に出て心臓に戻ります。しかしなんらかの原因で、硬膜外の圧力(硬膜圧)が高くなると、硬膜外の静脈が押しつぶされて、硬膜内の静脈の流れも悪くなってしまいます。結果的に神経に血液を送る動脈の流れも悪くなり、神経が酸欠になって、痛み・しびれ・脱力感が生じてしまうのです。

腰椎の反りを防ぐことが大切

硬膜圧が高まり静脈が押しつぶされてしまうのは、なぜだと思いますか?

実はその大きな原因は、腰椎(背骨の腰の部分)の反りにあります。間欠性跛行を訴える患者さんは、立っているときや歩いているときに腰椎の反りが強まる傾向にあります。そして腰椎の反りが強まると硬膜圧が高まることが、多くの研究結果から明らかになっているのです。

つまり腰椎の反りを防ぐことができれば、間欠性跛行は改善できるのです。そこで、私がおすすめするのが運動療法です。立っているときや歩いているときに腰椎の反りが生じないように体を調整することは、多くの場合、運動療法で十分に可能だからです。

特に、姿勢によって症状の強さが変わる人は、運動療法で改善する可能性が高いものです。では、どんな運動療法を行えばいいのか、最新の運動療法「PLF体操」の効果について、次からの記事で説明しましょう。
・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。

・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典


koshiraku_006.jpg●脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾vol.6 2018年春号

・腰らく塾の情報はこちらから
http://wks.jp/publication/koshiraku/

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●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。

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