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【症例報告・脊柱管ゆるめウォーク】歩ける時間が20分から40分に増え、休み休み2時間歩けた

著者:清水整形外科クリニック院長 清水 伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。ここでは、「脊柱管ゆるめウォーク」を行って、症状が改善した田中頼子さん(78歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

●「脊柱管ゆるめウォーク」について、詳しくは以下を参照してください。

間欠性跛行の痛み・しびれは「脊柱管ゆるめウォーク」で根治を目指す

思うように歩けないストレスで家に引きこもった

腰部脊柱管狭窄症で間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)が起こると、不安や焦りで追いつめられることが少なくありません。
主婦の田中頼子さん(仮名・78歳)は、もともと活発な女性で、友人とよく旅行に出かけていました。しかし、2011年春の旅行中、左足にそれまで経験したことのないようなしびれと重だるさを感じ、その場で立ち往生してしまいました。

しばらく休んだところしびれは回復しましたが、その後も歩いては立ち止まらなくてはならず、友人から「大丈夫なの」と盛んに心配されたのです。
それ以降、田中さんは旅行の誘いを断りつづけ、たまに外出はするものの、家に引きこもりがちになりました。

うまく歩けないストレスから家族に当たり散らし、歩行力はさらに低下。20分ほど歩いただけでしびれが現れるようになったのです。
後日、病院で検査を受けたところ、脊柱管狭窄症と診断され、間欠性跛行が起こっていると説明されました。

その病院では、血管拡張薬や鎮痛薬を処方されたそうですが、田中さんの場合はしびれや痛みはよくなりませんでした。そこで、精神的に参った田中さんを心配した家族が、私のクリニックに連れてきたのです。

脊柱管ゆるめウォー クで2時間も歩けた

田中さんは当初、しびれや痛みが和らぐからと腰を大きく前に曲げて前かがみの姿勢で歩いていました。これでは、腰にかかる負担が大きく、病状は悪化するいっぽうです。
そこで私は、通常の治療に加えて、上体を起こしてニュートラルポジション(それ以上にそらすと症状が現れる上体の傾き)を保ちながら歩く脊柱管ゆるめウォークを指導しました。また、毎朝6時と午後4時にそれぞれ20分間行うように話したのです。

翌日から、脊柱管ゆるめウォークを実践した田中さん。その結果、3ヵ月後には、20分おきにしびれや痛みが出るのは変わらなかったものの、休み休みならなんと2時間歩きつづけられるようになり、歩行のスピードも増しました。これは、脊柱管ゆるめウォークで、硬直していた腰の筋肉や靱帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)が柔軟になり、足腰の筋力がアップしたおかげです。

その後も脊柱管ゆるめウォークで歩きつづけた結果、しだいにしびれの出る頻度が減り、8ヵ月後には連続して40分歩けるようになったのです。精神的なストレスも解消して以前のように穏やかな性格に戻り、家族との関係も良好になりました。
今度は友人といっしょに旅行に行きたいと、笑顔で話す田中さんです。

・この記事はあくまで個人の感想であり、治療法やセルフケアの効果効能を保証するものではありません。

出典

狭窄症Part02_cover.png出典:わかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!
新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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