【学ぶ】基礎知識
「混合型」脊柱管狭窄症の症状~お尻から足裏に痛みや違和感、排尿・排便障害も
著者:清水整形外科クリニック院長 清水 伸一
腰部脊柱管狭窄症で最もやっかいなタイプが、神経根型と馬尾型が合併した「混合型」です。
清水整形外科クリニックの調査では11.9%が混合型です(脊柱管狭窄症のタイプは、「神経根型」脊柱管狭窄症の症状~左右片側に痛みやしびれ、歩行障害も~、「馬尾型」脊柱管狭窄症の症状~両足にしびれ、痛み、尿もれや便秘も~へ) 。
なぜ2つのタイプが合併するのかというと、脊柱管の狭窄は腰椎(背骨の腰の部分)の一ヵ所だけでなく、複数ヵ所に起こることがあるので、狭窄が脊柱管内から神経根にまで及ぶからです。
症状は痛み、しびれ、冷感、灼熱感、足底のジリジリなど。重症化しやすく排尿・排便障害も
症状としては、腰から足にかけての坐骨神経痛(痛み・しびれ)や間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)に加えて、お尻から足裏にかけて痛みやしびれとともに異常感覚が現われます。
具体的には、冷感・灼熱感・足底がジリジリする・足底の皮膚が厚くなった気がするなどです。このような異常感覚は、専門的には「センソリー・マーチの症状」と呼ばれています。
さらに重症化すると、排尿・排便障害まで現れてきます。 具体的な排尿・排便障害の症状は、尿が最後まで出きらない、尿意が頻繁になる、尿意がはっきりしない、排便後にお尻をふいたのにその感覚がないなどです。
また、歩行時に尿や便がもれ出てくることもあり、そのほか、股間のほてりなども起こってきます。
症状としては、腰から足にかけての坐骨神経痛(痛み・しびれ)や間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)に加えて、お尻から足裏にかけて痛みやしびれとともに異常感覚が現われます。
具体的には、冷感・灼熱感・足底がジリジリする・足底の皮膚が厚くなった気がするなどです。このような異常感覚は、専門的には「センソリー・マーチの症状」と呼ばれています。
さらに重症化すると、排尿・排便障害まで現れてきます。 具体的な排尿・排便障害の症状は、尿が最後まで出きらない、尿意が頻繁になる、尿意がはっきりしない、排便後にお尻をふいたのにその感覚がないなどです。
また、歩行時に尿や便がもれ出てくることもあり、そのほか、股間のほてりなども起こってきます。
重症化しやすく手術を望む人も多数
当院を受診した混合型の患者さんの初診時の平均年齢は74歳、平均罹病期間は4年でした。
平均年齢が高いのは、ほかのタイプから混合型に移行する例が多いからかもしれません。
混合型は、2つのタイプを合併しているので治りが芳しくなく、重症化しやすいのも問題です。 当院の調査によれば、VAS(症状の強さの尺度。0〜10点で評価し点数が低いほど症状が良好)の推移は、平均9.2点から6.5点と改善が認められました。
しかしながら、間欠性跛行で一度に歩ける距離は平均300mから100mに悪化していました。
痛みはいくらか改善できても、異常感覚は強くなるためでしょう。
混合型の患者さんの半数近くは手術を選択します。当院の混合型の患者さんで手術を受けた人の割合は42.9%に達していました。足の痛みとしびれ、間欠性跛行とお尻の異常感覚に耐えられず手術を望む人が多いと考えられます。
ただし、手術を受けてもしびれや異常感覚が劇的に改善するわけではないようです。混合型も、日常生活での姿勢の悪さを改めて運動療法に励むセルフケアが、症状の悪化を防ぐ手立てになります。
脊柱管狭窄症のタイプは、医師の診断がなくても、ある程度自分で推測することができます。
詳しくは、自己診断チェック付! 脊柱管狭窄症の診断・検査方法とはをご覧ください。
●脊柱管狭窄症の他の症状(馬尾型・混合型)を知るには・・・・・・
「神経根型」脊柱管狭窄症の症状~左右片側に痛みやしびれ、歩行障害も~
「馬尾型」脊柱管狭窄症の症状~両足にしびれ、痛み、尿もれや便秘も~
・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。
出典:わかさ夢ムック1 腰と首の脊柱管狭窄症に絶対勝つ!あっと驚く自力克服道場
http://wks.jp/mook001/
著者:清水伸一
●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。
当院を受診した混合型の患者さんの初診時の平均年齢は74歳、平均罹病期間は4年でした。
平均年齢が高いのは、ほかのタイプから混合型に移行する例が多いからかもしれません。
混合型は、2つのタイプを合併しているので治りが芳しくなく、重症化しやすいのも問題です。 当院の調査によれば、VAS(症状の強さの尺度。0〜10点で評価し点数が低いほど症状が良好)の推移は、平均9.2点から6.5点と改善が認められました。
しかしながら、間欠性跛行で一度に歩ける距離は平均300mから100mに悪化していました。
痛みはいくらか改善できても、異常感覚は強くなるためでしょう。
混合型の患者さんの半数近くは手術を選択します。当院の混合型の患者さんで手術を受けた人の割合は42.9%に達していました。足の痛みとしびれ、間欠性跛行とお尻の異常感覚に耐えられず手術を望む人が多いと考えられます。
ただし、手術を受けてもしびれや異常感覚が劇的に改善するわけではないようです。混合型も、日常生活での姿勢の悪さを改めて運動療法に励むセルフケアが、症状の悪化を防ぐ手立てになります。
脊柱管狭窄症のタイプは、医師の診断がなくても、ある程度自分で推測することができます。
詳しくは、自己診断チェック付! 脊柱管狭窄症の診断・検査方法とはをご覧ください。
●脊柱管狭窄症の他の症状(馬尾型・混合型)を知るには・・・・・・
「神経根型」脊柱管狭窄症の症状~左右片側に痛みやしびれ、歩行障害も~
「馬尾型」脊柱管狭窄症の症状~両足にしびれ、痛み、尿もれや便秘も~
・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。
出典:わかさ夢ムック1 腰と首の脊柱管狭窄症に絶対勝つ!あっと驚く自力克服道場
http://wks.jp/mook001/
著者:清水伸一
●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。
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