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【水平あご引き】脊柱管狭窄症による足腰の痛み・しびれが改善し、今は立ち仕事も平気

著者:清水整形外科クリニック院長 清水 伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。
ここでは、「水平あご引き」を行って、症状が改善した岡田悦子さん(59歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

●「水平あご引き」について、詳しくは以下を参照してください。

姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム

立ちっぱなしの仕事で腰痛を発症した

埼玉県に住む岡田悦子さん(仮名・59歳)は弁当屋に勤めており、いつもほぼ立ちっぱなしの状態で仕事を行っていました。そのせいか、55歳ころから腰痛に悩まされるようになり、近所の整形外科を受診したところ、変形性腰椎症と診断されました。

岡田さんは、処方された鎮痛薬を服用したり腰痛用のコルセットを装着したりして仕事を続けていました。ところが、症状はよくなるどころかだんだんと悪化していき、腰痛に加えて、右下肢にも痛みとしびれが出るようになったそうです。

そのうちに立っているのもつらくなり、整形外科でレントゲンやMRI(磁気共鳴断層撮影)の検査を受けたところ、腰部脊柱管狭窄症を発症していることがわかったのです。そのころには腰痛と下肢の痛み・しびれのせいで、腰曲がりとネコ背がすっかり定着していました。

57歳になると首痛と肩こりも加わりました。首の右側から右腕にかけてピリピリとした痛みが起こり、手の指にもしびれを感じはじめたそうです。58歳になるころには、仕事も休むことになりました。そんなとき、私のクリニックを知って訪ねてきたのです。2012年5月のことです。

水平あご引きでネコ背も矯正できた

初診では、脊柱管狭窄症のほかに、頸椎症の合併が疑われました。また、岡田さんの頸椎(背骨の首の部分)は典型的なまっすぐ頸椎の状態になっていることがわかりました。
そこで私は、岡田さんに通常の治療に加えて、水平あご引きを指導しました。自宅で1日3回の水平あご引きを1週間続けてもらったところ、首痛と肩こりが和らぎはじめ、2週間ほどたつころには右腕の痛みや手のしびれも改善してきたそうです。

水平あご引きを1ヵ月ほど続けた結果、首や腕の症状はずいぶんよくなり、掃除や洗濯、炊事などの家事も不便なく行えるようになりました。また、痛みとしびれのために不眠ぎみだったのも解消され、「毎日よく眠れる」と話していました。

5ヵ月ほどたつと、脊柱管狭窄症による腰痛や右下肢の痛み・しびれも大幅に改善し、それまで服用していた鎮痛薬も不要になりました。そのころにはネコ背姿勢も矯正され、背すじがスッと伸びているのがわかりました。弁当屋の仕事にも復帰できた岡田さんは、現在も毎日、水平あご引きを行ってさらなる改善を目指しているそうです。

・この記事はあくまで個人の感想であり、治療法やセルフケアの効果効能を保証するものではありません。

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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