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【症例報告・おじぎ仙骨スライド】足裏の違和感が4ヵ月で改善し、ふらつきもなくしっかり歩けるようになった

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が改善した人の体験談や症例報告を紹介します。
ここでは、「おじぎ仙骨スライド」を行って、症状が改善した岡本きよ子さん(82歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

「おじぎ仙骨スライド」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【実演動画つき】間欠性跛行と腰痛で歩けない緊急時に役立つ2つのお守りストレッチ

足裏の違和感でつまずきが増えた

岡本きよ子さん(82歳・仮名)が最初に気づいた症状は就寝中のこむら返りでした。3年ほど前から、寝ているときに、突然ふくらはぎがつり、その痛みで目が覚めるということが重なったのです。
気になって整形外科を受診したところ、腰部脊柱管狭窄症と診断されました。腰痛などの症状はなかったため、岡本さんはその診断に驚きとショックを感じたそうです。
処方された薬でこむら返りは治まったものの、今度は両足裏に皮を1枚貼ったような違和感が現れました。足裏の感覚が乏しく、歩くと体が浮いた感じがするほか、スリッパが勝手に脱げたり、ちょっとした段差でもつまずいたりすることが多くなりました。
医師に新たに処方してもらった血流改善薬やビタミンB12製剤を服用しても症状は変わりません。しだいに足の違和感は、足裏に砂がついているようなジャリジャリした感覚に変わっていきました。
家族の協力で針灸やマッサージにも通いましたが、症状はよくなりませんでした。
歩くのも怖くなり、「寝たきりになるのでは」と精神的に追いつめられる中、当院を訪れたのです。

来院のたびに改善を実感できた

04_37_001.png岡本さんは、初診時、院内のスリッパをはかず、壁伝いで診察室に入ってきたのが印象的でした。症状がつらくて頻繁には通院できないという岡本さんに、正しい姿勢や歩き方、そして体幹を鍛える体操を指導し、脊柱管の狭窄を広げて神経の圧迫を和らげる、おじぎ仙骨スライドも自宅で行ってもらいました。
通院は月1~2回の頻度で続けてもらいました。おじぎ仙骨スライドなどの体操や生活習慣をしっかり継続してくれたようで、来院のたびに「足裏の異常感覚が和らいできた」と話してくれました。
初診から4ヵ月後には、足裏の異常感覚は大幅に改善し、杖を使えば家のまわりを散歩できるまで改善していました。今では足裏をしっかり地面に着けて歩けているという感覚が得られ、ふらつきもなくなっています。生活面で家族のサポートを必要とすることは少なくなりました。
脊柱管狭窄症に伴う足裏の異常感覚は改善が難しい傾向にありますが、岡本さんの場合、おじぎ仙骨スライドがよい作用をもたらしたといえるでしょう。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

46_狭窄症ブック_epub.jpg●わかさ夢MOOK46 Dr.清水式 脊柱管狭窄症ベスト体操ハンドブック
http://wks.jp/mook046/

「Dr.清水式 脊柱管狭窄症ベスト体操ハンドブック」では、脊柱管狭窄症の患者さんの診察数3000名以上の名医・清水伸一先生(埼玉県 清水整形外科クリニック院長)が、これまでの治療経験から考案したさまざまな自力改善の体操・リハビリ方法を惜しみなく紹介!脊柱管狭窄症はなぜ起こるのか、それにはどう対処したらいいのか、多くの読者が悩む解決方法を掲載しています。「手術はしたくない」「症状が悪化する一方」「近くに良いお医者さんがいない」などの悩みを持つ方は、いますぐ書店にてお求めください。


●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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