【症例報告・爪先起こし/プッシュオフ】4ヵ月続けたら焼けつくようなふくらはぎの激痛が消え、歩行距離も延びた|カラダネ

【症例報告・爪先起こし/プッシュオフ】4ヵ月続けたら焼けつくようなふくらはぎの激痛が消え、歩行距離も延びた

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。
ここでは、「爪先起こし・プッシュオフ」を行って、症状が改善した城田昭子さん(63歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

「爪先起こし・プッシュオフ」について、それぞれ詳しくは以下をご覧ください。
ふくらはぎの血流アップで激痛・こむら返りが解消する[爪先起こし]
こむら返り・ふくらはぎ痛も脊柱管狭窄症が原因!?患者の6割が症状の訴え

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

営業で重い荷物を持ち足腰に負担をかけた

私のクリニックでは、薬の処方箋のほかに運動の処方箋も患者さんに出しています。この運動の処方箋には、患者さん一人ひとりの症状に合わせてリハビリ(機能回復訓練)用の体操メニューをあげています。

そして、処方箋にしたがって自宅で体操を続けてもらうと、薬物療法だけでは効果の出なかった難治例にも顕著な回復が見られるのです。
城田昭子さん(63歳・仮名)も運動の処方箋どおりに家での宿題として体操を続けた結果、脊柱管狭窄症を克服した一人です。保険外交員の城田さんは、いつも重い資料やパソコンを持って営業に出かけていましたが、これが足腰に大きな負担をかけていたのでしょう。6年前から左足のふくらはぎがしびれるようになったといいます。

1年後にはキリキリした痛みも現れてきたので検査を受けたところ、脊柱管狭窄症と診断。薬物療法を開始したものの、ふくらはぎの痛みとしびれは激化し、30分ほど歩くと焼けつくようなジンジンした痛みで歩けなくなったといいます。

痛みやしびれは以前の3割程度

城田さんは間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)で歩行距離が短くなり、仕事にも支障が出てきました。医師は手術をすすめたそうですが、その前にほかの治療を試してみようと思い、一昨年に私のクリニックを訪れたのです。

城田さんに出した運動の処方箋では、ふくらはぎの爪先起こしやプッシュオフを行うようにアドバイスしました。これらの指圧や体操を開始後、2ヵ月ほどは症状の悪化も改善も感じなかったようです。
しかし、私の治療方針を信じて、毎日、爪先起こしやプッシュオフなどに取り組んでいると、3〜4ヵ月後からふくらはぎの痛みが和らぎ、歩行中のふらつきがなくなったのです。また、300mおきに小休止を入れれば、以前と同じ距離を歩けるようになったことで保険外交の営業にも不安がなくなりました。

城田さんの自己評価によれば、初診時のふくらはぎの痛みやしびれを10とすれば、現在は3くらいに軽減しているとのこと。多少のしびれは残っているものの、ふくらはぎに激痛が出ることはなくなったので、日常生活に大きな支障はないと話しています。

「爪先起こし」については、
ふくらはぎの血流アップで激痛・こむら返りが解消する[爪先起こし]

「プッシュオフ」については、
こむら返り・ふくらはぎ痛も脊柱管狭窄症が原因!?患者の6割が症状の訴え

をご覧ください。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.pngわかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!
新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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