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【症例報告・足裏三点立ち】100m歩くのが精一杯だった狭窄症が改善し、半年後に500m歩けた

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。
ここでは、「足裏三点立ち」を行って、症状が改善した鈴木繁さん(仮名・74歳)の症例を清水伸一先生が紹介します。

●「足裏三点立ち」について、詳しくは以下を参照してください。
姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

病院のリハビリを1年続けたが治らなかった

鈴木繁さん(仮名・74歳)は、60歳になったころから腰に重だるさを感じるようになりました。しばらくは我慢していましたが、同じ姿勢を続けると鈍い痛みが腰に走ったため、近所の整形外科で温熱治療を受けるようになったそうです。

そんな鈴木さんが70歳を迎えたころ、歩いている最中に腰から右足にかけて鋭い痛みとしびれが生じるようになりました。そして、歩ける距離も徐々に短くなり、72歳のころは杖を使って100m続けて歩くのが精いっぱいだったとか。

不安を覚えた鈴木さんは、大学病院の整形外科を受診したところ、腰部脊柱管狭窄症と診断されて、鎮痛薬を処方されるとともにリハビリ(機能回復訓練)を行うことになった、といいます。
鈴木さんは、このリハビリを1年間、熱心に行いましたが、脊柱管狭窄症はいっこうによくならず、しまいには医師から手術をすすめられました。しかし、鈴木さんは、別の治療法を望んで、当院を受診しました。

2ヵ月で重心が土ふまず側に寄った

私は、鈴木さんの治療に当たるとともに、前かがみ姿勢がひどくて足底筋膜炎も起こっていたため、足裏三点立ちを心がけてもらい、地面をわしづかみするような立ち方・歩き方を指導しました。また、前かがみ姿勢を正すよう、痛みが出ない範囲で背すじを伸ばすことを心がけてもらいました。

その後、週に1回、杖をつきながら鈴木さんは当院にやってきました。足腰の痛み・しびれはゆっくりながらも確実に引いてきて、2ヵ月後には爪先にあった重心が土ふまず側に寄ってきたのが明らかにわかりました。そして、鈴木さんの足腰のしびれは大幅に和らいでいて、杖は使っているものの立つ・歩くという動作もらくに行えるようになっていました。

この調子で、治療や背すじを伸ばした足裏三点立ちを続けていたところ、半年後の今年の五月には脊柱管狭窄症による足腰の痛み・しびれは大幅に引いています。また、杖は使っているものの、体重を乗せるのではなく、あくまでも転倒防止の補助としてだけ利用しているとのこと。続けて歩ける距離もかなり延び、500mは休まずとも歩ける、と話しています。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.pngわかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!
新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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