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【症例報告・8の字スクリュー】立ち仕事で悪化した狭窄症の症状が改善し、職場に復帰できた

著者:清水整形外科クリニック院長 清水 伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。
ここでは、「8の字スクリュー」を行って、症状が改善した人を清水伸一先生が紹介します。


●「8の字スクリュー」について、詳しくは以下を参照してください。

脊柱管狭窄症の体操「8の字スクリュー」で深層筋(インナーマッスル)を鍛え体幹バランス強化

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

腰椎椎間板ヘルニアから発症し仕事も続けられなくなった

給食センターに勤める田村清江さん(56歳・仮名)は、5年前に激しい腰痛と右の下肢痛・しびれが起こり、近所の整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。
鎮痛薬や血流促進薬を服用し、コルセットを着用して、根気よくリハビリを続けてきましたが、腰や右足の痛みは悪化するばかりです。2時間続けて立っていると耐えがたい痛みに襲われ、仕事にも支障が出るようになったので、別の整形外科を受診したところ、腰部脊柱管狭窄症と診断されたといいます。

「仕事が続けられるのか」「このまま歩けなくなるのではないか」という不安で目の前がまっ暗になった田村さん。針治療、漢方治療、神経ブロック注射などを受けましたが、症状は悪化するばかりで、仕事を続けることができなくなりました。

安静にしていれば痛みはありませんが、10分歩くと間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)が現われるようになり、やがて立っていられる時間も短くなっていきました。

根本原因だったネコ背を8の字スクリューで改善

田村さんが、私のクリニックに来院したのは、1年前のことでした。ネコ背になり、腰の筋肉もカチカチに硬直していたので、お風呂で温まっときに腰をもんで筋肉の硬直をほぐすことと、歩く前にも腰の硬直をほぐすことをすすめました。

そして、朝・昼・晩に1セットずつ「8の字スクリュー」を行うように指導したのです。田村さんの場合は、すでにネコ背になっていたため、ニュートラルポジション(それ以上にそらすと症状が現れる上体の傾き)を起点にして8の字スクリューを行ってもらいました。

8の字スクリューのいい点は、腰を動かすことにより硬直していた腰の筋肉がほぐれてその場で腰痛が和らぐことです。さらに、体幹トレーニングを続けると、体の柱となる背骨と土台となる骨盤の周辺の深層筋の筋力もアップし、柱と土台をしっかりと支持できるようになり、背骨本来のS字カーブを取り戻しやすくなるのです。

こうして田村さんは、2ヵ月後には、腰の重い痛みが取れ、前屈や後屈が以前よりらくにできるようになりました。そして、4ヵ月がたつと歩くのがらくになり、体が安定して歩行距離も延びてきました。2時間休まずに歩けたことが自信となり、職場に復帰できたのです。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

狭窄症Part02_cover.png出典:わかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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