狭窄症による不安・ストレスばかりか痛み・しびれまで続々回復する[狭窄症克服日記]|カラダネ

【治す】自力改善

狭窄症による不安・ストレスばかりか痛み・しびれまで続々回復する[狭窄症克服日記]

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

腰部脊柱管狭窄症は、痛みやしびれ、間欠性跛行などの症状が長く続くことから、気分の落ち込みや不安感、無気力などのウツ症状を招きやすいことが多くあります。
そこで、狭窄症の不安・ストレスを軽減するために役立つのが「狭窄症日記」です。この記事では狭窄症日記を実際の治療に役立てている清水伸一先生に使い方やポイントなどを解説してもらいます。

狭窄症日記のPDFは記事内のリンクからダウンロードできるのでぜひご活用ください。

痛みやしびれに対する不安・恐怖心を軽減できる

腰部脊柱管狭窄症(以下、脊柱管狭窄症)の主な症状には、腰痛や坐骨神経痛、間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)などがあります。脊柱管狭窄症は、多くの場合、数ヵ月、あるいは数年と長期にわたり、つらい症状とつき合っていかなければならない病気です。
症状が長く続けば、どんなに我慢強い人でもしだいに気力が衰え、ゴールが見えず、暗く沈んだ精神状態になるものです。中には、治療を続けてもなかなか症状が改善せず、不安やストレスが大きくなり、ウツ症状さえ招く人が数多く見られます。
腰部脊柱管狭窄症の症状を悪化させる不安やストレスを解消するために、ぜひ活用してほしいのが『狭窄症克服日記』です。狭窄症克服日記は、その日の症状や状況を記録するものです。脊柱管狭窄症では、姿勢・動作・精神状態・天候など、さまざまな要因が症状の変化に関係してきます。そこで、その日の症状や精神状態、天候・気温などを日記に記入すれば、どんな状況でどのように症状が変化したかを分析できるようになります。そして、病状を客観的・長期的に把握できるようになり、痛みやしびれに対する不安・恐怖心を軽減するのにとても役立つのです。

狭窄症克服日記の記入のしかた

まずは、狭窄症克服日記を下記からダウンロードしてください。(2つのファイルにわかれています)

狭窄症日記その1をダウンロードする
狭窄症日記その2をダウンロードする

狭窄症日記を用意したら、下記の書き方に従って日記をつけてください。
001.png・狭窄症日記の書き方をダウンロードする。

●月の初めに症状チェックと毎日の目標を書く

まず、月の初めに「症状チェック」と「毎日の目標」について記入します。症状チェックでは、痛みやしびれの部位や程度、間欠性跛行の状態、排尿・排便障害の有無、会陰部のほてりの有無など、現在の病状について具体的に書いてください。そして、生活や運動など、毎日取り組む目標を2つ定めて記入しましょう。

●1日1回、痛み・しびれ・間欠性跛行・ストレスを点数化

1日1回、「痛み」「しびれ」「間欠性跛行」「ストレス」の四項目について、その度合いを点数化(各5点・計20点)して自己評価していきます。同時に、月の初めに定めた「毎日の目標」について、達成の有無についても記録します。「メモ」には、その日起こったこと、気づいたことなどを自由に書いてください。1分ほどで記入でき、記入する時間帯は就寝前がおすすめです。

●月の最後に症状の平均点を記入

月の最後には、症状の平均点を導き出します。そうすることで、症状を長期的・客観的に把握できるのです。このとき、「家事がおっくうだったのがらくになった」「靴をはきやすくなった」「続けて歩ける距離が延びた」など、月の初めに比べて日常生活がどのように変化したかについて記録します。

当院の患者さんの中にも、実際に狭窄症克服日記を利用している人がたくさんいます。そして、そうした患者さんからは、「ストレスが減り、前向きに病気と取り組めるようになった」「気持ちがらくになった」「痛みが軽減した」という喜びの声が数多く聞かれているのです。ぜひ、みなさんも狭窄症日記を活用してみてください。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.png

わかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/


●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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