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【治す】自力改善

[脊柱管狭窄症のマル秘ツボ]〜②坐骨神経痛やお尻・太もも痛に特効「環跳・殷門」〜

著者:孫維良

多くの財界人や芸能人がお忍びで通う東京中医学研究所の所長・孫維良先生が直伝のツボ刺激法「ひとりあんま」。
特別な道具も必要なく簡単に行えるセルフケアで、狭窄症の症状の改善に役立ちます。

今回、先生が教えてくれるのは、「環跳(かんちょう)」と「殷門(いんもん)」です。坐骨神経痛、お尻や太ももの痛みに特効の2つのツボです。

お尻の痛みや突っぱり感は「環跳」の刺激が有効

脊柱管狭窄症で坐骨神経が障害されると、お尻から太ももの裏、ふくらはぎから足先までの広範囲に痛みやしびれが現れます。特に、お尻に痛みや突っぱり感、しびれやだるさがあるなら「環跳(かんちょう)」というツボへの刺激が有効です。
環跳が存在する胆経は、目の横から始まって胸や横隔膜を貫き、肝臓を通ってそけい部、股関節、大腿部、下肢の外側から足先までつながる長い経脈です。
頭痛・めまい・わき腹痛などの症状にも関わりが深く、殿部痛・大腿部痛・下肢の外側の痛みの緩和には、極めて有効です。
坐骨神経痛の特効ツボとして有名な環跳は、お尻の筋肉をキュッと緊張させたときにできる筋肉のくぼみの外側付近にあります。ただ、お尻は厚みがあるので、深部まで届く刺激を与えるのは難しいでしょう。

イスに片足を乗せて行うと効果的

環跳を見つけるコツは、イスなどに片足を乗せた姿勢になること。この姿勢だと、環跳をとらえやすく、こぶしで簡単に刺激を与えることができます。軽くたたいても、足先までズーンと響くような感覚を得られれば、ツボをとらえられている証拠です。
ツボをたたく強さや速さは、自分が気持ちいいと思う程度を目安にしましょう。一定の振動がツボに届くように、同じリズムを維持してください。
数分もたたいていると、環跳の周囲が温かくなってきますが、すぐにやめずに、そこからもう少し時間をかけて刺激を続けると効果的です。
左右どちらか片側が痛むという場合には、痛む側のツボたたきを重点的に行うといいでしょう。
毎日こまめに環跳たたきを行うことで、歩く距離がだんだん延びたという人は少なくありません。

太ももの痛みや坐骨神経痛の特効ツボ「殷門」

また、お尻から太ももの裏の広範囲に現れる人で、特に太もも裏の症状が強い人には、膀胱経の「殷門(いんもん)」というツボが有効です。
膀胱経は、背骨の左右に走る経脈で、目から始まり、頭を通って背中側に回り、背中・殿部・太もも・ふくらはぎ・足の小指まで延びています。
胆経と同様に、膀胱経も坐骨神経と並走している経脈です。東洋医学では、坐骨神経痛は、膀胱経と胆経の2つの経絡の気が停滞しているために起こると考えます。
殷門とは「痛みの出現する穴」という意味で、坐骨神経痛による太もも痛の特効ツボなのです。
殷門は、太ももの裏側のほぼ中央に位置しています。殷門の上には承扶(殿部の下縁に当たる殿溝に位置)、下には委中(ひざ裏の関節の中央に位置)があり、ちょうど承扶と委中を結んだ線のまん中に当たります。膀胱経に連なるこれら3つのツボは、いずれも坐骨神経痛のケアでは最優先に使われています。

立ったままで行えば踏み出しもらくになる

ツボを刺激するさいには、片足をイスなどに乗せて、殷門の位置を見つけたら、一定の強さとリズムでたたいてください。あらかじめ両手をこすり合わせて手が温かくなった状態で、こぶしを作って行います。
こぶしで行うツボたたきは、太もものような広範囲を刺激するには最適な方法です。痛くても気持ちがいいという強さで、患部が温かくなるまでたたきます。やがて太ももの筋肉のこわばりが取れて、痛みやしびれが緩和するのを実感できるはずです。
歩行中に太ももの裏に痛みや張りを感じた場合には、立ったままで殷門たたきをすれば症状がすぐ和らぎ足の踏み出しがらくになるでしょう。

出典

出典thumbnail.jpg●脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾vol.3 2017年夏号
・腰らく塾の情報はこちらから
http://wks.jp/publication/koshiraku/

・電子書籍は、こちらからご購入ください
Kindle(amazon)の電子書籍ページ

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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[脊柱管狭窄症のマル秘ツボ]〜②坐骨神経痛やお尻・太もも痛に特効「環跳・殷門」〜
●東京中医学研究所
ホームページ:http://www.tuina.jp/

中国で、推拿(すいな)医師として活躍し、多数のテレビ番組の出演や出版など多岐に渡る活動を行い、1987年に来日。来日後は城西大学で中医学に基づく推拿療法を教え、国立リハビリセンターや各地の治療家等を対象に推拿療法の講演を多数行う。さらに雑誌寄稿やテレビ出演により中医学の普及に努める。 また塾開講により、全国に多くの人材を輩出する。

1954年中国・天津生まれ。
●天津中医薬大学客員助教授
●天津北辰北門医院副院長
●香港中医脊診整脊学会副会長
●東京中医学研究所所長
●臨床中医推拿塾塾長
(中国医師免許保有)