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【症例報告・トリガーポイント注射】鎮痛薬が効きにくかった狭窄症の激痛が改善し、手術も回避

著者:加茂整形外科医院院長 加茂淳

「体験談・症例報告」では、本サイトで紹介する治療方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験・症例などを紹介します。
ここでは、「トリガーポイント注射」を行って、症状が改善した竹本勇さん(73歳・男性・仮名)の症例を加茂淳先生が紹介します。
みなさんは、医師の治療方針を守ったうえで記事を参考にしてください。

「トリガーポイント注射」について、くわしくは以下をご覧ください。
[トリガーポイント注射]なら自分でほぐせないこりがほぐせて、難治の痛みやしびれも軽快する

狭窄症による足腰の痛みが改善せず手術を覚悟した

竹本勇さん(73歳・男性・仮名)は、総合病院の整形外科を受診してMRI(磁気共鳴断層撮影)検査を受けた結果、脊柱管狭窄症による坐骨神経痛と診断されました。

受診する5年ほど前から腰や右足の痛みやしびれに悩まされていた竹本さんですが、病院で処方された薬を毎日服用しながら、2週間ごとに通院して経過を診てもらったそうです。
しかし、痛みは少しも改善せず、それどころか次第に症状は悪化し、ひどく痛むことが多くなっていったのです。
そのため、竹本さんは「このままでは手術を受けなくてはならなくなる」と不安が募っていったそうです。

腰と右足の痛みがトリガーポイント注射で消失した

そんな竹本さんが、知人の紹介で、トリガーポイント注射を行う当院を訪れたのは、竹本さんが整形外科を受診してから3年後のことです。
初診のとき、私が竹本さんの体を触診したところ、背中や腰、お尻、太ももの裏などの筋肉にトリガーポイント(痛みの発生源となる筋肉の硬いしこり)が数多く見つかりました。

そこで、竹本さんにはしばらく週に2〜3回通院して、トリガーポイント注射を受けてもらうことにしたのです。また、それと同時に低出力レーザー、電気治療、マッサージなど、筋肉をほぐす治療も併せて行いました。

その結果、治療を受けるごとに竹本さんのトリガーポイントはほぐれ、足腰の痛みが緩和していったのです。初めは足を引きずるように歩いていたのが、しだいに歩く姿勢もよくなっていきました。

こうして、初診から6ヵ月たったころには、腰や右足の痛みはほぼ完全に取れ、右足の下部に少し痛みが残っている程度にまで改善しています。竹本さんはもう少し治療を続けていけば痛みが根治し、また運動ができるようになるだろうと期待しています。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

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