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【症例報告・足指広げ】狭窄症で歩けないほどだったが4ヵ月で改善がみられ、9ヵ月で歩行も安定

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が改善した人の体験談や症例報告を紹介します。
ここでは、「足指広げ」を行って、症状が改善した加藤春さん(79歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

「足指広げ」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【足裏のしびれ・違和感撃退!】足・太もも・全身の血流アップと硬直を解消する[足指広げ]

足裏に砂利を敷いた感覚でフラフラした

脊柱管狭窄症の足裏のしびれや違和感が足指広げで改善した患者さんの例を紹介しましょう。
加藤春さん(79歳・仮名)は、5~6年前から腰痛に悩まされるようになりました。腰が痛くなると家事はもちろん、靴下をはいたり顔を洗ったりするのも困難になってしまいました。
そこで、整形外科を受診し、鎮痛薬を飲んだりブロック注射を打ったりしながら痛みを抑えていたそうです。リハビリにも励んだ結果、腰痛は一時期治まったといいます。
ところが、4年前から今度は「足裏に厚紙をはったような違和感」が出たのです。しばらく放置していたら、「足裏に砂利を敷いたような感覚」に変わってきました。歩くたびにしっかり踏みしめられずフワフワして、ふらつきが頻繁に起こっていました。
再び整形外科を受診したら、馬尾型の脊柱管狭窄症と診断されました。その後も足裏の不快感は増すいっぽうでしびれも現れ、ついには杖を使っても満足に歩けないまでに悪化してしまったのです。
薬もマッサージもほとんど効果がなく手術も考えた加藤さんでしたが、医師から、足裏のしびれや違和感は手術で治るとはかぎらないと告げられて八方塞がりの状態になりました。ワラをもつかむ思いで、私のクリニックにやってきたのです。

重心のズレが正され歩行が安定してきた

私が加藤さんの足裏の状態を見てみると、足の前方にはタコができ、扁平足になっていました。脊柱管狭窄症の患者さんの特徴である爪先重心で、体重を支える足裏の形が非常に悪くなっていたのです。
加藤さんには、足裏のプッシュオフ(押圧)と「足指広げ」を治療の一環として毎日、家で行ってもらうことにしました。
作用が現れたのは、足裏の押圧と足指広げを始めて4ヵ月たったころです。
足裏の筋肉の緊張がなくなって体重をしっかり支えられるようになり、立っているさいのふらつきが起こりにくくなりました。ただし、足裏のしびれや違和感に変化はないようでした。
さらに5ヵ月後、加藤さんの症状は大幅に改善し、ふらつくことな10〜20m歩けるようになってきました。杖はついていますが、明らかに歩行が安定してきています。
この状態を続けていけば、しびれや違和感もしだいに軽減していくのではないかと期待しています。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.png

わかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一


●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。

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