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【症例報告】左足の間欠性跛行の痛みが[脊柱管ゆるめウォーク]で3ヵ月後に軽快し、休む時間が短縮

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が改善した人の体験談や症例報告を紹介します。
ここでは、「脊柱管ゆるめウォーク」を行って、症状が改善した島村明さん(69歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

「両手杖歩き」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
間欠性跛行の痛み・しびれは「脊柱管ゆるめウォーク」で根治を目指す

水中歩行のリハビリでも間欠性跛行・痛みは消えなかった

島村明さん(69歳・仮名)に間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)が現れたのは、ゴルフコースを回っているときのことで、左足に鋭い痛みが現れて歩けなくなってしまったのです。
準備運動が足りずにすじを違えたのではないかと思ったそうですが、その後も歩くたびに締めつけられるような痛みが左足に現れました。一度に歩けるのはせいぜい200m程度。そのたびに2秒ほど立ち止まらなくてはならなかったのです。
心配になった島村さんは近くの整形外科を受診しました。そこで、腰部脊柱管狭窄症による間欠性跛行と診断され、鎮痛薬や血流改善薬、湿布を処方されました。また、水中歩行によるリハビリ(機能回復訓練)にも熱心に取り組んだそうです。
しかし、薬を服用したり、リハビリをしたりしても痛みは治まらず、一度に歩ける距離は200mのまま。しかも、休憩する時間が数秒から1~2分へとどんどん長くなり、症状が悪化していることに焦りを感じました。そんな島村さんを心配した知人のすすめで、当院を訪れました。

前かがみのクセを正して腰が軽くなって歩きやすくなった

04_25_003.pngクリニックを最初に訪れたときの島村さんは、極度の前かがみ姿勢でした。これでは、腰に大きな負担がかかって、間欠性跛行が悪化するのも不思議ではありません。
そこで私は、間欠性跛行の根治には前かがみ姿勢のクセを正し、上体をニュートラルポジション(それ以上に反らすと症状が現れる上体の傾き)に保つことが重要だと説明しました。そして、「脊柱管ゆるめウォーク」を行うよう指導したのです。
その後、島村さんは脊柱管ゆるめウォークを会社の行き帰りに毎日20分ほど行い、休日も欠かさず実践しました。すると、日に日に腰が軽くなり、歩きやすくなったことを実感。不自然な姿勢が脊柱管ゆるめウォークで改善し、腰の負担が減ったおかげでしょう。
脊柱管ゆるめウォークを始めて2ヵ月後には、上体をほんの少し前に倒せば痛みが改善するようになったのです。しゃがみ込むように休まなければならなかった以前の状態と比べれば雲泥の差でしょう。
さらに、3ヵ月後には左足の痛みが大幅に軽減し、歩行距離こそ200mのままだったものの、数秒の休憩だけで再び歩けるようになったのです。おかげで、以前よりも短時間で目的地まで歩けると大喜びでした。
これからも脊柱管ゆるめウォークを続けて、歩行距離を延ばしたいと語る島村さんです。

姿勢正しには「水平あご引き」や「スーッと背伸び

04_25_004.png島村さんの症状の悪化の原因の一つである「前かがみ姿勢」を正すには「水平あご引き」や「スーッと背伸び」もおすすめです。以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。
姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム


 
 
 
 

 
 
 
 

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.png●わかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!
新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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