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【症例報告・片ひざ抱え】針治療で改善しなかった重い狭窄症さえも軽快!腰痛と殿部痛が和らいだ

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、医師の治療に加えて、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が回復した人の体験談などを紹介します。
ここでは、「片ひざ抱え」を行って、症状が改善した武井二郎さん(58歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

●「片ひざ抱え」について、詳しくは以下を参照してください。
姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム

必ず医師の治療を受けたうえで、セルフケアの一環として記事にあることを試してみてください。

痛みを前かがみで耐えた日々

埼玉県に住む会社員の武井二郎さん(58歳・仮名)は、1年前から通勤電車の中で腰・右殿部・右ふくらはぎに痛みを感じるようになりました。

整形外科を受診したところ、腰部脊柱管狭窄症と診断されて、血管拡張薬の服用とリハビリ(機能回復訓練)を開始したのですが、症状は悪化するばかり。痛みから通勤電車の中で座り込むのをさけるため、前かがみになってしのぐ毎日が続いたといいます。

以来、出勤前には鎮痛薬を飲むようになり、歩くときも前屈姿勢が常となった武井さん。平日は仕事があるのでリハビリに通えず、週末に集中して温熱療法やマッサージ、針などの治療を行うという生活を1年間続けましたが、痛みはほとんど取れなかったそうです。

武井さんは「腰が曲がっている」と周囲から姿勢の悪さを指摘されるようになり、腰と殿部の張りも強まってきたので外出を控えるようになりました。

5ヶ月でリハビリ通院が不要になった

そうした症状で苦しむ中、武井さんが私のクリニックを受診したのは、1年ほど前のことです。
これまでの病状を聞き、触診してみたところ、典型的な殿部痛でした。
これほどの状態でも一度に30分、500m歩ければ、一般的には手術は行われません。そこで、武井さんには、自分で痛みを和らげることができる体操として「片ひざ抱え」を指導しました。

そして、平日は毎日、風呂上がりに10回を目安にして片ひざ抱えを行うとともに、週末はこれまでどおりにリハビリを続けてもらいました。
すると、1ヵ月後には腰痛と殿部痛が大幅に和らぎ、背すじもピンと伸びるようになったのです。立ちつづけていると30分ほどでふくらはぎにしびれが出るものの、以前に比べれば大幅に軽減したとのこと。

5ヵ月後、武井さんは、両足を抱えて行うひざ抱えもできるようになりました。少し歩くとふくらはぎに多少のしびれが出ていましたが、週末のリハビリ通院をやめて、その時間をお孫さんと過ごしたり、犬の散歩に当てたりして、日常の楽しみを取り戻すことができました。
武井さんのように、片ひざ抱えから始めて、できるようになったら両足のひざ抱えを行うなど、そのときの体の状態に応じて、無理なく続けていくことが大切です。

片ひざ抱えのやり方は、以下の記事でご覧になれます。
姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム
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・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

狭窄症Part02_cover.pngわかさ夢ムック13 脊柱管狭窄症に絶対勝つ!
新研究で続々わかった!あっと驚く自力克服道場パート2
http://wks.jp/mook013/
著者:清水伸一

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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